映画館ニュース

最近の各地の映画館関連のニュース(閉館、団体設立など)を下記に貼り付けます。

福岡ソラリアシネマ、北九州市 黒崎三角公園劇場、名古屋ゴールド/シルバー劇場、伊勢 進冨座、和歌山県海南「まちなか映像祭」、神奈川県あつぎ名作映写会実行委員会、茅ヶ崎・藤沢 輪輪シネマ

また、映画チケット共同購入サイト「ドリパス」の紹介記事がありましたので、ご参考まで。



■福岡 ソラリアシネマ
30日閉館のソラリアシネマ 東宝系が営業継続へ
2011/11/30 西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/275611

 30日に閉館する福岡市・天神の商業ビル・ソラリアプラザ内の映画館「ソラリア20+ 件シネマ」(3スクリーン)を、映画配給大手の東宝グループが引き継ぐことが分かった。改装後、年明け以降に再オープンする見通し。ビルを運営する西日本鉄道(福岡20+ 件市)と東宝側の交渉は既に大筋合意に達しており、両社が近く正式発表する。

 東宝グループは、子会社のTOHOシネマズ(東京)が全国各地でシネコンを中心に約60施設を運営。天神地区でも「天神東宝」(6スクリーン)を営業しているが、近隣の複合型映画館(シネコン)に比べてスクリーン数が少ないため、ソラリア20+ 件シネマを引き継ぐことで規模を拡大することにしたとみられる。

 ソラリアシネマは、1956年に「センターシネマ」の名称で営業を始め、同ビルが開業した89年に現在の館名に改称。シネコンと一線を画した個性的な作品も扱い、根強い映画ファンに親しまれたが、近年は競争激化やレジャーの多様化で来館者数が低迷。運営する西鉄が今夏、閉館を決めていた。
 
 TOHOシネマズの担当者は、取材に対し「現時点で話せることはない」としている。


北九州市 黒崎三角公園劇場
新映画館 無念の休館
2011/11/22 朝日新聞
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000001111220004

 北九州市八幡西区黒崎地区に今月12日開業した映画館「黒崎三角公園劇場」が休館していたことが21日、分かった。同劇場は黒崎地区に6年ぶりに復活した映画館。従業員によると、運営団体「クロサキカンパニー」の代表が不在で連絡が取れず、今後の上映に責任が持てないためで、再開のめどはたっていないという。


 カンパニーの代表は、イベント企画などを手がける会社の社長で、同社の社員らがカンパニーを運営。黒崎1丁目のかつて映画館があったビルを借りて、12日に劇場を開業した。だが、社長は開業前の8日ごろを最後に出社しておらず、先週になって、社長の家族から「社長は病気で出社できない。責任者不在で営業するのはリスクが大きい」などと説明があった。「代表不在では責任が持てない」として、従業員が17日から休館にしたという。
 劇場では初日の12日、地元出身の俳優光石研さんの主演作品「あぜ道のダンディ」を上映し、光石さんの舞台あいさつもあった。16日までの5日間の営業では計約180人が来場。現在120席の客席を150席に増やすため、ビルの改装も行われていたという。
 劇場では来場者や問い合わせへの説明に追われており、近くホームページで休館を知らせる。前売り券は初日の一部しか販売しておらず、今後の払い戻しの必要はないという。
 従業員はアルバイトを含む6人。ある従業員は「社長の病気のことは開業後に初めて知り、病状や経営の詳細も分からず、連絡も取れない状態。続けたいのはやまやまだが、我々では経営責任は負えない。街の活性化のためには休館は残念だし、期待していた人に申し訳ない」と話している。
 社長の家族は取材に「社長は入院中で、退院時期は未定。私は経営の詳細や今後のことは分からない」と話している。(坂本康浩)


■名古屋 ゴールド劇場・シルバー劇場
ゴールド・シルバー両劇場閉館 来年2月、再開発で
2011/12/2 中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011120290010157.html

 スターキャット・ケーブルネットワーク名古屋市中区)は1日、運営する中村区太閤の映画館、ゴールド劇場(220席)、シルバー劇場(140席)を来年2月3日で閉館すると発表した。名古屋市の「ささしまライブ24地区」整備事業で行われる道路拡張に伴い、劇場が入居していたビルを壊す。

 両館は、ヘラルド興業(当時)が1983年8月、日がたった東宝系の邦画を2本立てで上映する“二番館”として開設。85年ごろから「ニュー・シネマ・パラダイス「シュリ」「東京日和」など主に邦洋のアート系作品を上映し、ファンを集めてきた。

 同社は「両劇場で上映してきた系統の作品は、移設にふさわしい場所が見つかるまで、伏見ミリオン座やセンチュリーシネマ(いずれも名古屋市中区)に組み込んでいきたい」と話している。


■伊勢 進冨座
http://www.h5.dion.ne.jp/~shintomi/membership/2012.html

いつもご贔屓いただきありがとうございます。
 
 2002年7月6日より「進富座」を再開して、早10年が過ぎようとしています。悪戦苦闘の連続でしたが、楽しい日々でもございました。しかし、今年は観客動員の減少が著しく、とても現体制を維持してゆくのは困難な状況です。
 
 従いまして、来年度をもちまして、従来の進富座の活動を終了させていただくことになりました。
 
 ずっとご支援いただきました会員の皆様、本当にありがとうございました。
 
 もう1年、2012年の最終営業日まで、今まで通り、作品を提供してまいりますので、お付き合いいただける方、よろしくお願い申し上げます。


■和歌山 まちなか映像祭
12月3日から 海南で「まちなか映像祭」
2011/11/27 わかやま新報
http://www.wakayamashimpo.co.jp/2011/11/20111127_4811.html

 「第1回海南まちなか映像祭」が12月3日から来年2月にかけて海南市で開かれる。上映会や監督のトークショーなどを通じて地域活性化を目指そうと、住民有志が初めて企画。毎月1回上映会を開き、計6つの映像作品を紹介する。このほど同市黒江の黒江ぬりもの館でPRイベントが開かれ、市にまつわる映像作品が上映された。

 同市には映画館がないため、「映画を楽しんだり、親しめる空間をつくりたい」と同市名高の清水いつ子さん(37)ら有志が集まった。取り組みが市の「まちづくりイベント事業」に選ばれ、ことしの夏ごろから準備を進めてきた。

 この日は和歌山映像クラブのメンバーらが出品した計10点の映像を上映。アジサイ寺として有名な同市別所の願成寺でアジサイを撮影した作品、「かいなん夢風鈴まつり」の様子、シラス漁や釜揚げシラスの製造風景を撮影した作品などさまざまで、来場者は市の伝統産業や文化、名所などをゆっくりと堪能していた。

 出品した同クラブメンバーの武田雅治さん(72)は「まちなか映像祭に感銘して応募した。これから2回、3回と続くみたいなので、期待しています」と話していた。実行委員会の会長を務める清水さんは「映像を通じて地域とつながる場をつくりたいですね」と張り切っている。

 上映会は12月3日、来年1月15日、2月19日に開催。12月は黒江の浄国寺で「小さな町の小さな映画館」を上映する。北海道にある映画館「大黒座」に関わる地域の人々を描いたドキュメンタリー。関西初上映で、監督の森田惠子さんも来場する。午後5時開場。チケットは当日大人1200円(前売り1000円)、3歳〜小学生600円(同500円)。

 1月は同市日方の市民会館で「チェコと日本(山村浩二特集)のアニメーション」を上映。2月は同市下津町下津の市民交流センターで、紀美野町出身の映画監督、東陽一さんを迎え、「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」など数作品を上映する。

 1枚で6作品全てを楽しめる共通鑑賞券も3500円で販売する。チケットは同館、市物産観光センター、海南駅前商店街内・ハリマヤバッグ店などで販売中。問い合わせは実行委(?080・3868・8867、メールkainanff@gmail.com)まで。


■神奈川県(厚木) あつぎ名作映写会実行委員会
映画館のない街で映画祭を、来年3月“復活”へ熱い議論/厚木
2011/11/30 神奈川新聞
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1111300005/

映画館のない街で映画祭を開こう―。東日本大震災の影響で今年3月に中止となった厚木市の企画が再び動きだした。あつぎ文化芸術特別大使で劇作家の横内謙介さんがプロデュースする「あつぎ映画祭」は、復興支援の意味も込め大震災から1年に当たる来年3月10、11日に市文化会館で予定。1年前の企画よりも規模を拡大し内容を充実させる方針で、「文化芸術を中心に街を再生させ、新しい街づくりを進めていこう」と、熱い議論が始まった。

 今月19日夜、同映画祭実施主体の「あつぎ名作映写会実行委員会」(矢島仁委員長)の呼び掛けで市内で開いた分科会には、あつぎフィルムコミッション協議会、にぎわい懇話会、厚木2 件商工会議所女性会の各メンバーや、市職員ら約20人が集まった。

 市内では2008年2月、商業施設の撤退で映画館2 件が一つもなくなった。「人々がこれを小事と思うか、一大事と思うか、ここで厚木の進む道が分かれる」と訴える横内さんに共鳴する声は少なくない。

 2日間の上映作品は、当初の予定にあった松井久子監督の「レオニー」と県立厚木2 件高校出身の俳優六角精児さん主演「鑑識・米沢守の事件簿」に加え、市内に疎開経験があるという女優岸恵子さんの快諾を取り付け、出演作「細雪」「おとうと」の上映とともにトークショーに出てもらう。

 映画祭開催の意義をどう一般市民に伝え、街の活性化につなげるかが課題。「中高年パワーを活用しよう」「いや、やはり若者をどう取り込むかも大事だ」「どう旗印をぶち上げるかも考えたい」…。話し合いは夜遅くまで続いた。

 分科会は年内にももう一度開き、内容を詰める予定だ。


■神奈川県(茅ケ崎、藤沢) 輪輪シネマ
ファン集う映画館を、常設目指し若手が団体設立/茅ケ崎
2011/11/22 神奈川新聞
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1111220008/

茅ケ崎、藤沢13 件在住の若者2人が地域に根差した映画館の設立を目指す団体「輪輪シネマ」を設立した。12月9、10の両日、ハスキーズ・ギャラリー(茅ケ崎市新栄町)でドキュメンタリー映画ジョン・レノン,ニューヨーク」を初めて上映する。「地元茅ケ崎で若者が映画を見る機会を増やしたい」―。同市内にはシネコンがあるが、常設館の実現に向け、2人は夢を膨らませる。

 代表を務めるのは、茅ケ崎出身の高林健さん(28)。藤沢最後のミニシアターで、2010年8月に閉館した「フジサワ中央」で映写技師とフロアマネジャーを務めていた。

 上映作品にこだわりを持ち、映画ファンに惜しまれながらも姿を消した映画館。空席に作品を流し、若者が映画館13 件に来ない現状も目の当たりにしてきた。

 閉館と同時に職も失った。役者活動も行っていたが、「自分が選んだ作品の評価が観客からダイレクトに伝わる興業の魅力にはかなわない。やっぱりやりたい」。9月、「フジサワ中央」でスタッフを務めていた長谷川文乃さん(22)と組み、初上映会の準備を進めた。

 上映作品は新作にこだわった。良質な作品を見るために、東京や横浜まで足を運ぶ若者が地元にいることを知っているからだ。

 上映スタイルも工夫を凝らす。チケットはドリンク付きで、地元の飲食店とニューヨークの雰囲気を味わえるスペシャルメニューも考案中だ。

 高林さんは「誰にも干渉されずに映画を見る今の映画館13 件の良さは残したい」としながらも、「もっといろんな上映の形があってもいいのでは」と話す。

 当面は会場を変えながら上映を重ね、常設館の設立を目指す。活動を茅ケ崎で始めたのは「自分の街のためなら協力するよ、という人が多い」と高林さん。長谷川さんも「映画館13 件を造るまで長い過程が必要。茅ケ崎だったらずっと応援してくれると思った。地域の人に喜んでもらいたい」と話している。

 上映は各日3回(午前10時、午後2、7時から)。チケットは一般1300円。予約はホームページ(http://wawacinema.com)から申し込む。


■ドリパス (映画チケット共同購入サイト)
「夢のチケット買いませんか」 Webサービスが覆す映画業界の“常識”株式会社Bluem